住み手として感じる魅力をビールで伝えていきたい。

東 恵理子さん
移住した年代:30代
移住のきっかけ:ビール工房の起業

私は、瑞浪市でビールの醸造工場の起業をしました。出身が瑞浪市なのでUターンになりますね。 場所は瑞浪市近辺ならどこでも良いと考えていました。ここになったのは、まちの方が協力的だったからです。 土地の情報をいただいたり、創業補助金を活用させていただいたり、市の方の対応もスピーディーで、助けていただきました。

進学と就職で北海道に住んだり、青年海外協力隊として途上国でも過ごしてみて、瑞浪市の良さを感じましたね。野菜がおいしいし、歴史のあるまちなみがあったり。 北海道って意外とそういう地元文化のようなものがあまりなくて。季節の風景も好きで、心を動かされています。 私の仕事は自然を扱うものではなくて、どこでもできることではあるのですが、一緒に働く職人の地元も近く(中津川市)だったので、 地元に戻って仕事をしたいという思いもありました。 悩んだことと言えば、同級生の友達が瑞浪市に残っているのか分からなかったことですね。 誰と遊べばいいのかなと。けれど、いざ蓋を開けてみれば、道の駅のイベントに参加したりして仕事を通したつながりもできましたし、寂しいことはないですね。

通勤時間がリフレッシュタイムに

東京ではあまり乗らなかった車に乗るようになって、世界が広がりました。通勤については今までは満員電車でしたが、今は川を見ながら歩いています。 近所の方があいさつをしてくれたり、自然を見ながらリフレッシュできるひとときですね。 今は職場から徒歩5分の実家に住んでいるのですが、昔から知っている近所の方が多くて、ごはんを一緒に食べたりすることもあるんです。 何かを差し入れすると、お返しをいただいたり、調理して返してくれたり。そういう付き合いが、とってもいいなと思っています。 何かをあげれば何か返ってきて、あいさつをすれば返ってくる。それが実はセキュリティにもなっていて、コミュニティの中で自然にあるのが良いところですね。

瑞浪市の魅力に気付いてほしくて

少しずつ実践しているのですが、私はビールを通じて、瑞浪市の魅力を発信したいと思っています。探せばおもしろいものが瑞浪市にはあるんです。 美濃焼とか東濃弁とか、そういうものをビールのデザインや名称に使ったりしています。ご神木のビール「大湫(おおくて)大杉エール」や、隣町のゆずビールを仕込んだり。 多治見市の「もみじかえで研究所」と協力して、日本で初めて紅葉エキスで色付けをしたビールを作ったりもしています。そういう広がりがあって、 いろんな人と知り合っていけるのも楽しくて、やりがいがあります。

 ビールと地域の魅力を掛け合わせることで、唯一の物ができたり、地元の方がアイデンティティに気付いたりできるんです。 瑞浪市には何もないと思って離れる人が多いんですが、故郷にある魅力をビールで発信できればと思います。 結構、出て行った人から連絡が入ったりもするんですよね。

瑞浪市は、Uターンはしやすいと思います。家も都会に比べたら広いですし。 私は、瑞浪市へ戻ってくるきっかけを作れるよう、ビールを通して地域愛を考えていきたいです。都会もいいんですけど、田舎って人間らしさがありますよね。 自分で何かをやっていく力も身につきます。あと、地産のおいしいクラフトビールが飲めますよ!

暮らしの通信簿 とてもよい まあまあ もう少し 評価
交通の便 通勤・通学などで便利な交通(車、電車)など
子育て環境 公園などの遊び場や、子育てを相談する場所 など
教育 学校施設の数、勉強以外の学びの場 など
医療・福祉 子育て世帯には助成があり、病院の数も多い など
買い物 買い物施設が近い、地域の商品が買える など
自然環境 自然の豊かさ、四季の過ごしやすさ など
生活コスト 家賃の相場、食材の価格 など
評価
◎:とてもよい、 ○:まあまあ、 △:もう少し